描かずにあらわす。

国宝松林図屏風(1592~96の頃、等伯50歳代)  東京国立博物館所蔵

長谷川等伯の傑作、松林図屏風は霧の中の松林を描いた作品です。
濃い霧の中に、ほのかに浮かび上がる松林。手前の松を黒々とした濃墨で荒々しく表現し、背後の松を淡墨をもって、柔らかく表すことであたかも霧がそこに実在するかのような錯覚を観る者に抱かせる絵です。
傑作とは、「その作品に投入されたエネルギーの量」だと白洲正子は言いました。
等伯が魂魄を込めて描いた松林図屏風は一番観たかった作品です。
語らずして伝わる語法を会得することが、いつかある日来たらんことを・・・・・

a0130960_22191172.jpg

[PR]
by nakazenoie | 2010-03-25 22:26