思考軸をどこに置く

映画「ハンナ・アーレント」に想う

 映画ローザルクセンブルグと同じマルガレーテ・フォン・トロッタ監督のハンナ・アーレントを昨年11月に岩波ホールで観ました。アイヒマン裁判を自ら希望して取材した記事に同僚はじめ世界がどう反応したか、アイヒマンの逮捕から裁判の実写を織り込んだ映像がまだ脳裏に残っています。どこにでもいる無思想で無思慮なだけの凡人が人類最大の大罪を犯した事にアーレントは映画の最後に言います。「考えることで人間は強くなる」学生へ講義するこの場面は圧巻です。無思慮な人間が他者への配慮や想像力を欠いたゆえ、自分の仕事がもたらす結果への想像力を欠いたゆえの巨悪であったことを。今日は立て続けに3件も無思慮と思われる体験をしました。どこに軸足を置いて仕事をしているのか自分の頭で考えることを放棄しては困ります。

[PR]
by nakazenoie | 2014-02-27 00:35